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スーパーエンジニアリングプラスチックとは、

特殊エンジニアリングプラスチックとも呼ばれる、エンプラの中でも特に耐熱性や機械的強度に優れたエンプラを総称してスーパーエンプラとされています。

エンプラと同様にスーパーエンプラに関しても明確な定義はありませんが、およそ耐熱性が150℃以上の高温環境で長期間使用することができるのが、スーパーエンプラの特徴です。

なかには260℃以上で使用可能なスーパーエンプラもあります。またスーパーエンプラにはフッ素を含むものも多いため、溶剤や薬品に対しても高い耐性を示すことが特徴としてあげられます。

より高温の環境下でも使用することができるスーパーエンプラは、エンプラが用いられる用途はもちろんのこと、下記のような用途でも使用されています。

特に医療機器向けに関しては、透明性が高く、かつ蒸気殺菌の高温にも耐えることができるスーパーエンプラが採用されています。

ただしスーパーエンプラについては、高機能樹脂である一方で、高いコストがデメリットとして働きます。汎用プラスチックであるPP(ポリプロピレン)は、1㎏200円程度です。一方でスーパーエンプラの代表格であるPEEK(ポリエーテルケトン)は、1㎏で2~3万円程度になるため、およそ100倍程度の価格差が生じてしまいます。

※2023年現在の価格

しかしそれ以上に、金属からスーパーエンプラに変更することでのコストメリットの方が大きくなる場合が多いため、高温環境かつ強度が必要な部品で軽量化やコストダウンを検討される際に、スーパーエンプラによる金属の樹脂化が、現在活発に検討されています。