Oリングの硬度について
Oリングの硬度は、国際ゴム硬度(IRHD)とデュロメーター硬度の2種類が一般的に使用されています。
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国際ゴム硬度(IRHD)
国際ゴム硬度(IRHD)は、ISO 48 に規定されている試験方法に基づいて測定されます。
この試験方法は、試験片に一定 荷重のインデンターを押し当て、その沈み込み量を測定することで
硬度を算出します。
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デュロメーター硬度
デュロメーター硬度は、ASTM D2240 に規定されている試験方法に基づいて測定されます。
この試験方法は、試験片に 一定荷重のインデンターを押し当て、その反発量を測定することで硬度を算出します。
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硬度とOリングの性能
Oリングの硬度は、以下の性能に影響を与えます。
- 耐圧性:硬度が高いほど、耐圧性が高くなります。
- 耐摩耗性:硬度が高いほど、耐摩耗性が高くなります。
- 耐熱性:硬度が高いほど、耐熱性が高くなります。
- 弾性:硬度が高いほど、弾性が低くなります。
- 圧縮永久歪み:硬度が高いほど、圧縮永久歪みが小さくなります。
- 低温特性:硬度が高いほど、低温特性が低下します。
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標準的な硬度
Oリングの標準的な硬度は、70 Shore Aです。
この硬度は、様々な用途に適したバランスの良い硬度と言われています。
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硬度の選び方
Oリングの硬度を選ぶ際には、以下の要素を考慮する必要があります。
- 使用する環境
- 使用する温度
- 使用する圧力
- 使用する流体
- 必要とする性能
- 必要とするコスト
これらの要素を考慮して、最適な硬度を選択する必要があります。