皆さんは母の日の由来をご存じですか？
母の日：歴史と由来にまつわる深い愛情と感謝の物語
母の日は、日頃の感謝の気持ちを伝える特別な日です。多くの人がカーネーションを贈ったり、手紙を書いたりして、母親への愛情を表現しますが、その由来は意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
アメリカでの誕生：アンナ・ジャービスの献身的な想い
母の日の起源は20世紀初頭のアメリカにあります。1905年5月9日、アメリカのフィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を偲んで教会で追悼会を開きました。その際、母が生前好きだった白いカーネーションを参列者に配ったのです。
アンナの母親は、南北戦争中に負傷兵の看護活動に尽力した献身的な女性でした。アンナは、そんな母親への感謝の気持ちを、多くの人と共有したいと考えていました。
全米に広がる母の日のムーブメント
アンナの行動は多くの人々に感動を与え、母を敬い感謝する日を作る動きがアメリカ全土に広がっていきます。そして1914年、当時のアメリカ大統領ウッドロー・ウィルソンが、アンナの母が亡くなった5月の第2日曜日を母の日として定め、国民の祝日としました。
日本への伝来と紆余曲折
日本には、1913年にキリスト教婦人団体によって初めて母の日の紹介が行われました。その後、1931年には皇太后の誕生日である3月6日を母の日とし、1937年には森永製菓の告知によって全国的に広まりました。
しかし、戦後はGHQの指導で3月6日の母の日が廃止され、1947年に5月の第2日曜日が母の日として正式に制定されました。
カーネーション：母の愛の象徴
母の日のシンボルであるカーネーションは、アンナの母親が好きだった花であることに由来します。赤いカーネーションは「母への愛情」、ピンクのカーネーションは「感謝の気持ち」、白いカーネーションは「亡き母への敬意」を表すとされています。
近年では、カーネーション以外にも様々な花が母の日のプレゼントとして選ばれています。
母の日：感謝の気持ちを伝える大切な機会
母の日とは、日頃の感謝の気持ちを伝え、母親への愛情を改めて確認する大切な機会です。カーネーションやプレゼントだけでなく、手紙を書いたり、一緒に食事をしたり、家事を手伝ったりするのも良いでしょう。
母の日の歴史を振り返ることで、母親への感謝の気持ちがより深まるのではないでしょうか。
いかがでしたでしたか？
皆様は母の日になにか感謝を形にしましたか？
忙しく早々に過ぎ去る毎日ですが、一年に一度、自身をこの世に生み落としてくれた人へ感謝してみる。という日があるのも素敵ではないでしょうか。