Oリングのブリスター現象は、主に高温・高圧ガス環境で使用される
エラストマー(ゴム)製Oリングに発生する、内部からの破壊現象です。
表面に泡状の膨れや亀裂、ひどい場合は破裂を引き起こし、シール機能の低下や、
最悪の場合、高圧ガスの漏洩による重大事故につながる可能性があります。
ブリスター現象のメカニズム
ブリスター現象は、以下の段階を経て発生します。
1.ガスの浸透・溶解・拡散:
-
- 高温・高圧環境下で、Oリングに接触しているガスが、Oリングの
エラストマー内部に浸透し、溶解・拡散して蓄積されます。
この状態では、Oリング内部のガス圧と外部のガス圧が平衡に達しているため、
見た目に異常はありません。
- 高温・高圧環境下で、Oリングに接触しているガスが、Oリングの
2.急速減圧(脱圧):
-
- システムを停止するなどして急激に外部圧力が低下(減圧)すると、
Oリング内部に高圧で溶解・拡散していたガスが、
外部へ排出しようとします。
しかし、エラストマーを通ってガスが外部に抜け出す速度よりも、
外部圧力の低下速度の方が速いため、ガスがOリング内部に
閉じ込められたままの状態になります。
- システムを停止するなどして急激に外部圧力が低下(減圧)すると、
3.ガスの発泡・膨張・破壊:
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- 閉じ込められたガスは、外部の圧力が低下したことにより
急激に膨張しようとします。
この膨張圧にOリングの引張強度や硬度が耐えきれなくなると、
内部に気泡(ブリスター)が発生し、さらに膨張が進むとOリングの
表面層や内部が破裂し、亀裂となって現れます。
- 閉じ込められたガスは、外部の圧力が低下したことにより
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