重箱読み・湯桶読み(漢字の「音」と「訓」の組み合わせ)
日本の漢字には「音読み(中国由来の読み方)」と「訓読み(日本固有の日本語を当てた読み方)」があります。
熟語は本来「音+音」や「訓+訓」で読むのが原則ですが、これらを交ぜて読む「重箱(じゅうばこ)読み」や「湯桶(ゆとう)読み」と
呼ばれる独特の読み方が存在します。
重箱読み・湯桶読みの主な例
上の文字を「音」、下の文字を「訓」で読むものを重箱読み(重=ジュウ/箱=ばこ)、
上の文字を「訓」、下の文字を「音」で読むものを湯桶読み(湯=ゆ/桶=トウ)と呼びます。
| 単語 | 読み方 | 種類 | 組み合わせの解説 |
| 番組 | ばんぐみ | 重箱読み | 「番(バン=音)」+「組(くみ=訓)」 |
| 本棚 | ほんだな | 重箱読み | 「本(ホン=音)」+「棚(だな=訓)」 |
| 金遣い | かねづかい | 重箱読み | 「金(キン→かね=音+訓の変形)」※「金」は音読み/「遣い」は訓 |
| 役場 | やくば | 重箱読み | 「役(ヤク=音)」+「場(ば=訓)」 |
| 職場 | しょくば | 重箱読み | 「職(ショク=音)」+「場(ば=訓)」 |
| 手帳 | てちょう | 湯桶読み | 「手(て=訓)」+「帳(チョウ=音)」 |
| 場所 | ばしょ | 湯桶読み | 「場(ば=訓)」+「所(ショ=音)」 |
| 消しゴム | けしゴム | 湯桶読み | 「消し(けし=訓)」+「外来語(ゴム)」※変形例 |
| 夕刊 | ゆうかん | 湯桶読み | 「夕(ゆう=訓)」+「刊(カン=音)」 |
| 雨雲 | あまぐも | (参考:訓訓) | ※両方「訓読み」の例(比較用) |
漢字本来の厳密なルール(音と音、訓と訓の結合)よりも、
「話し言葉としての言いやすさや語感の良さ」を優先してきた日本語の柔軟な歴史がここに示されています。
日常で何気なく使っている言葉の読み方を改めて振り返ると、意外な発見があります。
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