フランジ用パッキンには、フランジの全面にわたって敷く「全面パッキン」と、ボルトの内側のみに敷く「内面パッキン」があります。
どちらが主流かというと、用途や圧力、フランジの種類によって使い分けられるため、一概にどちらが主流とは言えません。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
【全面パッキン】
全面パッキンは、その名の通り、フランジの全面(フルフェイス)を覆う形状をしています。
- 特徴: フランジのボルト穴まで覆う形状で、ボルトを通す穴が開いています。
- 使用されるフランジ: 主に低圧用の「全面座(FF: Full Face)」フランジに使用されます。
- メリット:
- フランジの全面を保護できるため、特に樹脂製フランジなどではフランジ面が傷つくのを防げます。
- 締め付け時の応力を分散させ、破損を防ぐ効果があります。中心に設置しやすく、位置合わせが比較的簡単です。
- デメリット:
- 負圧がかかる場合、配管内に引き込まれる力が大きく、不利になることがあります。
- パッキンとフランジの接触面積が広いため、高い締め付け圧力をかけることが難しく、一般的に低圧の配管で使われます。
【内面パッキン】
内面パッキンはボルトの内側のみをシールするリング状のパッキンです。
- 特徴: フランジのボルト穴の内側のみに敷くリング状のパッキンです。
- 使用されるフランジ: 主に高圧用の「平面座(RF: Raised Face)」フランジや、突合せ溶接式フランジなどに使用されます。
- メリット:
- 接触面積が狭いため、ボルトを締め付けることで高い面圧をかけることができ、高圧の流体にも対応できます。
- 負圧がかかる場合でも、配管内に引き込まれる力が小さく、安定しています。
- デメリット:
- フランジ面を保護する効果は全面パッキンに比べて低いです。
- 位置決めを正確に行う必要があります。
まとめ
- 低圧・樹脂製フランジなど、フランジ面の保護を重視する場合は、全面パッキンが適しています。
- 高圧の流体を扱う場合や、より高い密封性を求める場合は、内面パッキンが一般的に使われます。
したがって、どちらが主流かというよりも、使用する配管の圧力、流体、そしてフランジの形状に合わせて適切なパッキンを選ぶことが重要です。
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