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工業用ゴムの代表的な物性について

工業用ゴムは、さまざまな用途に使用されるため、その物性は多岐にわたります。
ここでは、工業用ゴムの代表的な物性について、その概要を説明します。

弾性

ゴムの最も基本的な物性は、弾性です。ゴムは、外力によって変形しても、力を除くと元の形に戻る性質を持っています。ゴムの弾性は、その分子構造によって決まります。ゴムの分子は、長い鎖状になっており、その分子同士が結合しています。外力によってゴムが変形すると、分子同士の結合が切断されます。
力を除くと、分子同士の結合が再び形成され、ゴムは元の形に戻ります。

粘弾性

ゴムは、弾性だけでなく、粘性も持っています。粘性とは、流体にかかる応力と流速の関係を表す物理量です。ゴムは、外力によって変形する際に、ある程度の粘性抵抗が生じます。
この粘性抵抗によって、ゴムは急激な変形を起こしにくくなります。

耐久性

ゴムは、繰り返しの使用や外力によって劣化することがあります。ゴムの耐久性には、耐摩耗性、耐疲労性、耐熱性、耐候性などがあります。

その他

ゴムの物性には、他にも、耐油性、耐薬品性、電気絶縁性などがあります。これらの物性は、ゴムの用途によって重要度が異なります。

工業用ゴムは、その物性を活かして、さまざまな用途に使用されています。たとえば、タイヤは、耐摩耗性、耐久性、耐熱性、耐候性などの物性によって、車両の走行を支えています。また、ホースは、耐圧性、耐熱性、耐候性などの物性によって、液体や気体の輸送に使用されています。

工業用ゴムの開発においては、さまざまな物性を向上させるための研究が進められています。
たとえば、耐熱性や耐薬品性を向上させることで、ゴムの用途を拡大することが期待されています。

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