著者 井上 響さんの
『「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方 美術館が面白くなる大人の教養』を
読みました。
美術館は「物語」の宝庫:絵画を深く味わうための冒険へ
「美術館に行ったけど、結局『なんかよかった』で終わっちゃった……」そんな経験、
ありませんか? ただ漠然と絵を眺めるだけではもったいない!
『「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方 美術館が面白くなる大人の教養』は、
そんなあなたの美術鑑賞を、より深く、知的好奇心を満たす冒険へと変える一冊です。
- 絵画は「語りかける」もの:物語と歴史を読み解く視点
この本の核となるのは、絵画を単なる色彩と形の羅列ではなく、
「物語」として、そして「歴史の証人」として読み解くという視点です。
私たちは美術館で絵を見た時、まず何が描かれているかを確認し、
次に色彩や構図から直感的に何かを感じ取ります。
しかし、その絵が描かれた背景にある神話、聖書の物語、歴史上の出来事、
あるいは画家の個人的な人生や思想を知ることで、絵は途端に生命を宿し、
私たちに語りかけてくるようになるのです。
例えば、ルネサンス期の宗教画であれば、描かれている人物の
ポーズや小道具一つ一つに、聖書の特定の場面や教義が込められています。
また、印象派の絵画であれば、当時の社会情勢や科学の発展が、画家たちの光や色彩への
探求にどのように影響を与えたのかが見えてくるでしょう。
このように、絵画の「文脈」を理解することが、深い感動へと繋がる第一歩なのです。
- 能動的な「問いかけ」が鑑賞を深める鍵
私たちはつい、美術館の解説パネルに書かれている情報を鵜呑みにしてしまいがちですが、
この本が提唱するのは、作品に対して能動的に「問いかける」ことの重要性です。
- 「なぜ画家はこの色を選んだのだろう?」
- 「この人物の表情や視線にはどんな意味があるのだろう?」
- 「手前のものが大きく、奥のものが小さく描かれているのはなぜだろう?」
といった疑問を自ら持つことで、あなたの目はより鋭くなり、今まで見過ごしていた
細部に気づくことができるようになります。
そして、その問いに対する自分なりの仮説を立てたり、解説パネルや関連情報を
参照したりするプロセスこそが、絵画との対話であり、鑑賞の醍醐味なのです。
- 感情を「言葉」にする力:感動を深掘りするステップ
美術館を出た後、「なんとなく良かった」で終わってしまうのは、心の中で感じた感動や
気づきを、うまく言葉にできていないからかもしれません。
この本では、自分の感じたことを言語化することの重要性を説きます。
例えば、「この絵の青い色がとても印象的だった」と感じたら、
さらに「なぜ印象的だったのか?」「その青はどんな感情を引き起こしたのか?」と
掘り下げてみましょう。「静けさを感じた」「力強さを感じた」など、
具体的な言葉にすることで、曖昧だった感情が明確になり、その感動がより
確かなものとして心に刻まれます。
☆私が感じたこと。
有名絵画を例に挙げながら、具体的な解説とともに進められるため、
初心者でも理解しやすい構成になっていました。
絵画の題材を問われるところでは、自力で問題を解けたので達成感がありました。
まとめ
『「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方 美術館が面白くなる大人の教養』は、
美術鑑賞を単なる娯楽から、知的好奇心を満たす学びの場、新たな発見に満ちた体験へと
引き上げるためのガイドブックです。
作品の背景にある物語や歴史、画家の意図、そして自分自身の感情と向き合うことで、
私たちは絵画を通じて、人類の普遍的な感情や思想、文化の奥深さに触れることができます。
それはきっと、あなたの日常にも新たな視点と豊かな彩りを与えてくれるはずです。
さあ、次回の美術館では、この本で得た視点と知識を携え、絵画との奥深い対話を
楽しんでみませんか。あなたの美術鑑賞は、きっと忘れられない冒険となるでしょう。
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