Yamakinロゴ

PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)について

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、
**ペルフルオロアルキル化合物(PFAS)**と呼ばれる有機フッ素化合物の代表的な2物質です。

PFOSは、1950年代に3M社によって開発され、テフロン加工のフライパンや鍋、防水スプレー、ワックス、化粧品、消防用泡消火剤などに広く使用されてきました。

PFOAは、デュポン社によって開発され、テフロン加工のフライパンや鍋、防水スプレー、ワックス、化粧品、食品包装などに広く使用されてきました。

PFOSとPFOAは、非常に安定した化学物質であり、環境中で分解されにくいという特徴があります。そのため、環境中に長期間残留し、生物濃縮される可能性があります。

 

PFOSとPFOAの人体への影響

近年、PFOSとPFOAが人体に有害であることが明らかになってきており、
発がん性生殖毒性甲状腺機能障害などの健康被害を引き起こす可能性があることが指摘されています。

動物実験では、PFOSとPFOAが以下の健康被害を引き起こすことが示されています。

ヒトでは、PFOSとPFOAで以下の健康被害との関連性が示唆されています。

PFOSとPFOAは、主に以下の経路で体内に摂取されます。

 

PFOSとPFOAへの対策

PFOSとPFOAへの被害を減らすためには、以下の対策が有効です。

 

PFOSとPFOAに関する規制

PFOSとPFOAは、人体への健康被害が懸念されている物質であるため、各国で規制が強化されています。

日本では、2022年に厚生労働省がPFOS及びPFOAの暫定目標値を定め、水道水中のPFOS及びPFOAの濃度が暫定目標値を超えた場合、水質改善措置を講じることになりました。

また、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)に基づき、PFOSは平成22年4月以降、PFOAは令和3年10月以降、原則として製造、輸入及び使用が禁止されています。